高円寺のカフェで2時間読書をした後、同僚へのプレゼントのかわいいお菓子を買い、古着を物色した。寒いかと思ってコートとマフラーを巻いてもこもこにして行ったが、街は皆薄着だった。何回か行ったことのある古着屋を始めてみたいな顔で入った。ファーがすごい帽子を被った客に店員の意識が向いていて助かった。twitterで無印の電気毛布がいいというので、冬支度に買いに行き、ついでにボックスシーツも新調した。帰ってきてシーツをマットレスに付けてみると、あまりに部屋が色がなく殺風景に感じられて慌てて部屋の模様替えをした。夜、東大でパレスチナ支援の運動があったというのを知った。行けばよかった。本当に? 実際に現場に行くのは億劫だ。そういう気持ちがあるから見ていないふりをしているんじゃないか。「できる範囲でできることを」というのは正しいようでいて、私には正しくない。私は行こうと思えばできる体力はあった。面倒で行きたくなかった。行動できる元気があるのにできない言い訳をしてはいけない。次は行く。
平野紗季子『ショートケーキは背中から』を途中まで読んだ。こんなふうに食事に向き合えたら、と思って、夜ご飯は火鍋を作った。翌日の肌荒れを気にして辛さマシマシにはできなかった。平野さんだったら気にせず唐辛子まみれにするんだろうか。好きだった辛いラーメンも酒もアイスも美容のために控えるようになった。ジャンクを食べる楽しみは減ったがつらくないので合っているんだろうし、虚しさも感じていないように思う。自分の食べるものをコントロールするのはむしろ楽しい。自炊をそろそろ趣味と言ってもいいのかもしれない。あるいは、食事にあまり興味がないのかもしれない。
ぱちぱちと顔の皮膚が蠢いているのを感じる。明日は火鍋できっと肌荒れしている。