2022/09/11

学生時代の人たちと集まる。日系大手に商社にメーカーに行ったりと華々しく活躍する同期はみな輝いて見えて、オフィスでホコリをかぶった私は気後れしつつも、こうやって話すときにはみな自分の最近の大トロをトリミングしてくるのだろうから、そんなに気後れする必要など無いのだろう。そう言い聞かせつつ特に変化のない日常を送っていることを正当化する。

学生時代は部活や勉強や買い食いや早弁やらの何気ない日々をひたすら面白おかしく過ごしていた、という話をして盛り上がったが、実際には別にその当時は対して楽しいとは思っていなかった。今のほうが楽しい。絶対に楽しい自覚がある。自由がなくお金もなく別に楽しみもない日々の中なんとなくダラダラした思い出が後から振り返るときらめいて見えるけれどそれは後からしか気づけ無い光であって実際にじゃあもう一度…と言われたら最低な気分になるのだろう。私はずっと泣いていた。楽しくなんてなかったし毎日が闇雲に不安だった。誰も好きではなかったのに誰からも好かれないことに苛立っていた。あんな日々には絶対戻りたくない。今サイコー。

今、その場にいた人と長い時間だらだらしゃべる機会がない。必要な会話ばかりしている。それだけは過去が羨ましい。仲良くない人と適当に話す時間がほしい。